「こうもり」千秋楽 AT 新国立劇場 

「こうもり」千秋楽 AT 新国立劇場 
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150129_003713.html
 今回は、楽しめました。前回みたいな、かったるさはなかった。
千秋楽は違うなあ、というのもカーテンコールで感じましたし、
良かったということで。
 オルロフスキーも、エキセントリックなのは役のためかと、もしかして勘違いしたのかと思ったものです。
あと
ファルケも意外といい味でてましたね。
さらには3幕目のフロッシュも楽しめました。
私個人的には
ベームの映画版「こうもり」(ウィーンスターツオパー)のフロッシュ役が
演出として(オットー・シェンク)、クライバーバイエルンの「こうもり」の演出をしていたんですよね。
そんな関係で、きつく見てしまう。あそこは、役者も使うケースもあるほどなんですけど、
いい感じでした。まあ十分演技していたということでしょう。
役者と言えば
やはり、アイゼンシュタインのエレートも存在自体が前回から思ったのですけど、役とこの演目自体にぴったりですもんね。
さらにはアデーレ、ロザリンデの細かい仕草を見ていると
周りのメンバーを引き込んでいくのがよくわかります。
この辺を中心に見ていると、すごく楽しかった。
特にバレエ団とロザリンデが踊るところ、アイゼンシュタインも一緒におどけていて
すごく楽しそうな雰囲気でしたねえ。
ここに至っては、いつもうまい
合唱団、  うーん、もう少し楽しそうに演じた方が良いのでは?、と思いました。
役者が一枚上という感じのゲストたちでしたね。
あと
オーケストラの音は素晴らしいと思います。東京交響楽団連続で決めてくれました。
指揮者は、まあそこそこなのかねえ。終わった感じの後味は良いのですけど、
音楽がなっているときは
音が踊っていないとか、テンポ遅いとかいろいろと、心の中でダメ出しをしていたんですけど
後味は悪くはないのですね。
たぶん、役者が演技が決まっていたんでしょう。
そんな感じで
2回目行ってよかったと思いましたよ。前回は公演の後数か月後に
フォルクスオパーの公演があり、「こうもり」自体もその差を感じたものですけど、
ロザリンデ役もその時に出会ったソプラノですし、アデーレ役のソプラノもその際来ていたメンバーなので
ある面、完成形に向かいつつあるんだなあ、と思いました。

あと、女性に人気のある演目なのか
ホワイエに昔みたいに活気が出てきたような感じがしました。この間観た「こうもり」は学生の団体が
3割くらい1階から4階まで(S席からD席、ないしはZ席まで、どう割り振ったのかな?成績順とか学年別かな、と隣の人と話していたんですけどね)
いたのでホワイエが寂しく、
また始まる前も異様な雰囲気があったのも、変な空気の停滞感みたいに感じたのかもしれません。
この調子で
ほかの演目もこのくらい埋まってくると
昔の活気が出てくるのですけどねえ。
しかし昔よく見かけた人で
まったく会わなくなった人も多数いますよ。世代交代なのかもしれません。