新国立劇場バレエ 「シンデレラ」 AT 新国立劇場

新国立劇場バレエ 「シンデレラ」 AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/cinderella/
何回見ても
良いな、と思いました。
今回の「シンデレラ」は完成されたのではないかな?
帰り際、会場の子供たちがその会話のなかで「昨年の、くるみ割り人形より良かった」と言っておりましたが
それは極論としても(くるみも、音楽最高ですから)
それに近い気持ちはわかるなあ」と
思いました。
そういえば、子供といえば
どこもかしこも
子供ばかり。踊っている最中も平気でおしゃべり、
この環境に慣れない人は、今の新国立劇場のクリスマス週間の
バレエは無理でしょう。
実際、隣の子供しょっちゅう母親に話しかけておりました。
また母親が黙らせない、、、、。
そんな愚痴は置いておいて。。
上での子供の感想に近い
完成形としての「シンデレラ」を見た気がしました。オーケストラにはもう少し頑張ってもらいたかった。
あと、私は今回の指揮者、マーティン・イェーツの今回の指揮は「口に合わない」という感じがしました。
それと東京フィルの演奏も口に合わなかった。趣味ではなかったというべきか。
どこか、ピリッとしたところ(オーケストラ)で
この「シンデレラ」の演奏を聞いてみたい気がします。これは嫌味ではなく、バレエの音楽は聞かせるオーケストラで
演奏されることは、少ないからです。多いのが「春の祭典」かなあ。「白鳥」でさえもよいオーケストラで
サントリーホールで全曲演奏されることなんて滅多にないのです。
ですから、「シンデレラ」も聞いてみたいなあという気にはなりました。たぶん私の理想が高すぎるのでしょうけど。
あと
今回、気が付いた点は
大原新監督は
バレエ団を演じることのできる踊り、というか、物語を語れるバレエを目指しているのかと思った点です。
やはりロイヤルバレエが目指す基本形なんでしょうかね。まあこれは私の妄想としても
なにかやりたいことは見えてきました。
そして確実に進化している。
それは
精たちのコールド
舞踏会のコールドたちの踊りでも見て感じ取ることができます。
もしかしてこの子達、すごく化けるかもしれない、今の若手は
すごく期待できるかもしれない、と思わせてくれました。
具体的に誰が良かったとかではなく
基礎レベルでの進化を遂げていると思いましたもん。
それは踊るときの、体から出る雰囲気がすごく良くなっているのですよ。
これは言葉ではないんです。たぶん言葉で指導してもできないこと、それができていると思うのです。
だから、とても化ける可能性がある。と思うわけです。
まあそんな感じが総論の感想です。
各論は
初日とほぼ同じメンバーですので
ほぼ同じ感想です。
小野さんは「シンデレラ」として宮廷の中で階段を降りるシーン最高でした。
道化も初日の情報ですと小野寺さんが降板で八幡さんのはず。(すみません、この辺本日
ぎりぎりでしたので、帰りも約束時間に縛られて、すぐに帰りましたから、「ホフマン物語」の予告映画も見ないで)
各ダンサーのキレは初日より良かったという印象です。
あとは冬の精が
初日は寺田さんで本日は細田さん。身長の差かな、本日の方が柔らかさがあったような気がする。
しかし丸尾さん、堀口さんはガチだな。
あとは会場の子供とともに着飾ってくるご両親たちを見ているのも一興かな。
うるさいという意見が多いのもわかりますが
彼らは彼らなりに
普段のバレエ公演を知らないで
すごくお出かけ気分です。それは傍で見ていて、休憩時間などは楽しいんですけどねえ。
たぶん握手会はなかったと思います。
というか私自身握手会なんて一度も参加してことがないから
どんな雰囲気なのかわからないのですが。
最後にすごく基本的な
ダメ出しをすると
この振り付け、
なんで四季の精がいるのだろうか?踊りの舞台でのバランスはよくはなるのですが、シンデレラストーリー
からするとなんでいるのか?と思うときがあるのです。
まあくだらないことですけど。