ボリショイ「バヤデルカ」ニクーリナ AT 東京文化会館

ボリショイ「バヤデルカ」ニクーリナ AT 東京文化会館
公式サイトはここ
http://www.japanarts.co.jp/bolshoi2014/bayadere.html
キャスト表はここ
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?id=1217
クレトワが意外と健闘しておりました。
ニクーリナもよかったです。さらにロブーヒンも踊りに集中していた感があります。
こんな単純な感想ですが、それは
やはり、昨日と比較してしまうからです。
初日の「バヤデルカ」はあれ以上はないと思えるくらいの劇的なバレエにもなっていたくらい
ザハロワとマーシャの表情まですごく出来上がっていて
かつ、オーラが半端なかったから、比較しようがないのです。
またプリンシパルとして、どちらが上か、くらいのまさに迫力のある
戦いでしたから、本日の感想といってもダンサーに酷な感じがします。
やはり、比較すると
ガムザッティとニキヤの戦いもあっさりしている感は否めません。

しかし、影の王国のコールドは本当にきれいでした。
うーん、あとは
ほぼ、同じメンバーですし
ニクーリナの良さを語るくらいでしょうか。
しかし
おかしい話ですが
初日は別格な感じがやはりしてしまう。
あれでザハロワが衰えたとか、マーシャがいまいちとかいっている人は
見るべき「バヤデルカ」は世界に存在していないのではないでしょうか?
最後のソロルの夢の世界で
ニキヤが
まず山の上に登場して
それから夢の(影の王国)のシーン。
しかし、それも消えて、また最後に
山の上にニキヤが出てきて
悲しいソロルは茫然と終わるという終わり方も
それはすごくつじつまが合うもので、それが気にいらないという人くらいしか昨日の「バヤデルカ」を認めないという人はいないでの
ではないしょうか。
逆に、この山の上に幻があらわれて消えていく間に
起こる、コールドのシーンは
幻想的でとてもきれいな、ボリショイの「バヤデルカ」になっていると思います。
揃っているとかではなく、とにかくきれいなんです。
はっきり言うと、揃っていても、それ以上ではない、というのと違うということです。
まあ、それが今のボリショイの「バヤデルカ」影の王国のコールドといってもよいと思います。
しかし、終わり方の問題のみで
観ている方は
公演が終わっても
意外と余韻が残るものですね。ソロルの余韻も観客に向かうのか(ラントラートフ)
芝居の中で、ニキヤの幻に向かうのか(ロブーヒン)で違うのですけど、みなさんはどちらがお好きでしょうか?
そんなくらいしか違いがない。ロブーヒンは、ゲネプロの時かなりチームで話していたので
チームワークはよかったと思います。あと、ソワレで
ガムザッティ踊るチホミロワが第2バリエーションを踊ったのは一応、ラッキーだったのでしょう。
これで今回の私のボリショイの「バヤデルカ」の感想とさせていただきます。