イスラエルフィル 「マーラー5番」 AT NHK

イスラエルフィル 「マーラー5番」 AT NHK
公式サイトはここ
https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0242074/index.html
イスラエルフィル、前回の「奇跡の競演」以来です。あの時のカーテンコール忘れられません。
今回もこの後、BBLとの「第九交響曲」があるんですよ。
ですから私の中ではかなりお気に入りのオーケストラです。
今年はバイエルンがボリショイとかぶっているので、行けないので
目玉ですね個人的に。
(ふつう同じ招へい元で、バイエルンとボリショイ同じ日に(見たい公演がですけど)ぶつけるかな、と思いますけどね)
感想はずばり「行ってよかった」。
本当に直前まで忙しくて、かつ体調が最悪で行くのやめようかと思ったほどでしたが、
終わって幸せな気分になりました。
珍しいことです。これが音楽会の意義だと思うんですが、どうも最近、いろいろとダメ出しして、
幸せな気分なんて、あまりなれません。
まずは
シューベルト、6番」
私自身なじみがあまりないのですが、第3楽章いいですねえ。スケルツォ持ってきている。
この曲は、ずっと吹きっぱなしのフルートが目立ちました。きれいな音でした。
このきれいな音、すんなり出る音、が今回、気分よく、幸せな気分にさせてくれた原因です。
マーラー5番」
これはメータのマーラーなんでしょう。
都響&インバルに慣れた私はもう少し、うねりがほしかった気がしますが、
そんなことよりも
トランペットのあの音、ホルンのあの自信のある音、
トロンボーンもフルート、クラリネットオーボエもきれいな音を出しておりました。
木管金管の勝利です。
ここまできれいな音を木管金管が出せると
言うことなし。
管弦との合わせも、何かわざとゆっくりと演奏しているかのごとく、一旦曲の流れを壊すかのように
不安定にさせながらも、曲自体は持続しているという離れ業をやっていて、そのときこれらのパートが目立ちました。
弦が弱いとはじめ思いましたが、これもわざと、と思ったら
なるほど納得。細かいニュアンスで丁寧に組み立てて音楽を構築しておりました。ですから
あとからの余韻がいいんだなあ。大きな音でない分
上品というか、
あとからじわじわ来ました。
あれだけ、体調が悪いのに、治り、最後は引き込まれましたから。。
行く前は「やめよう」いや「仕方ないから、シューベルトだけでも」という気持ちでしたが
「アンコール、アンコール」に変っておりましたから。すごい音楽の力だと思いますよ。
本当に始まる前、ロビーで不安な気持ちでいっぱいでしたから(途中、調子悪かったら退席できるかな、とか)
しかし、今では
この演奏で「第九」聞けるかと思うと
今から楽しみです。
本当に
幸せに気分にさせてくれたということで
あとは何も細かいことはいらない、というのが公演の感想です。