日経の新国立「パルジファル」評

日経の新国立「パルジファル」評
ここ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78247890Q4A011C1000000/
読んで、
わからなかったところが、ぼんやりわかってきました。
キリスト教を内包しつつ仏教に進むって
ことらしい。
キリスト教を最大限に信じ、その祝祭ではないような気がしましたが
仏教なんですか。ふーーー。
仏教によるキリスト教の救済、というようなおこがましいことは
まったく考えていなかった。
それはある種、西洋から見た東洋の英知の買いかぶりでしょうとも思えます。
一昔前、哲学者メダルトボスは「東洋の英知と西欧の心理療法」という本を書きましたが
西洋の東洋への傾倒は甚だ勘違いに過ぎると思う。すくなくても今現在に置いては。
特に現在では東洋の方が西洋に近づいていって東洋の英知なんて言葉は皆無に等しい。
まあそんなことは置いておいて
ヴァーグナーとインドの精神世界」なんて本を紹介されると
ワーグナー自体への考え方もかなり私の中でも変化しました。
ワーグナーは輪廻転生の考えをショーペンハウエルから知ったとありますが、
現状不満足、それを解決する考えにある程度のったというのは妥当ではないか?
この記事でいうところのニーチェの考えです。
まあ、それはともあれ、
キリスト教以外の宗教になじみのある日本でこの演出の完成を夢見た演出家ということは
勉強になりました。
今の日本人、
仏教各種(笑い、日本の中での分化、大乗仏教、その他の違い)儒教道教神道、の違いが分かっている人少ないと思うけど。
私の周りでは、現状の日本では
うまく、パワースポットと結び付けている感じがする。これ冗談。
今の、東洋が東洋の思想を捨てている状況で
キリスト教の救済のための仏教は、かなりハードルが高い。
一番先進的なのは
共産主義であり、かつ市場経済を標ぼうし、西洋にたいして東洋の英知を誇る、そんな状態かと思う。
そして彼らはつまるところ「お金」です。
ワーグナーの寿命が長かったら次作はどうなっていたでしょうかね?これは興味の尽きない話題であり、
日経のこの記事は大いに勉強させてくれました。
この演出家の欧州での「パルジファル」の演出を知っていなければ
こんな意見を1度で形成は出来ないよ。2度見た私も仏教徒なのか、辻説法なのか道教の師なのか区別が付かなかった。
よくほかの人の意見で仏教の僧侶という表現が使われていたが、よくわかるなあ?
なんで仏教?と思った私は、ワーグナーの思想の変遷を理解していなかったのである。