ファスター/カルミナ・ブラーナ AT 新国立劇場

ファスター/カルミナ・ブラーナ AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/carmina_faster/

ファスター
オリンピックの競技種目の各競技の動きを抽出して
それをまとめあげて
アレンジしたかのような振り付けでした。
ところが音楽はかなりコンテンポラリー。
生のオーケストラで聴けることはもうないだろうなあ?と思うものでした。
上記のごとく
運動競技の動きをダンサーが踊る割には
踊りというより運動よりの印象が強く
運動会、特別バレエ会場版のような気がしました。
それが悪いのか?というとそうでもない
んですが、内容を知っていて、これをまた見ようとはあまり思わないかな。
これはロンドンオリンピックゆえに受け入れられたかな?というのが率直な感想
です。
まあダンサーの肉体、身体能力は充分に感じられましたが。
 
カルミナ・ブラーナ
米沢さん、とてもよかった。この演目のオリジナルの女神の湯川さんとどちらか?
と言えないほど。
それよりも
この公演はオーケストラピットに目を向けないわけにはいきません。
合唱隊、ソリスト、ピアノ2台、当然、オーケストラすべてが入り込みます。
これだけでも見ごたえあるし、そこから舞い上がる音の迫力は半端ないものがあ
ります。
今回は特に安井さん、素晴らしかった。米沢さんもよかったので
すごく、良いシーンが生まれました。
あとは
現代の若者の苦悩と若さあふれる舞台が
音楽とは逆説的に繰り広げられますが、その対比もこのバレエ舞台の魅力の一つ
でしょう。
実際にオルフのこの音楽をBGMに使う芝居などを今まで見てきましたが
だいたい、重いシーンで使われます。それを逆に若さと愛の成就の物語として神
話と整合しながらも
軽い、現代風にしているのもスパイスになっていると思う。しかし
最後は重々しく、壮大にバレエ舞台にまとまっていくのはうまいと思います。
孔雀の本島さん存在感あり。彼女、少し幼児体型なので
かわいらしい役合っていると思う。本島さんは本当にキャラの強い役合っている
と思う。今回もそう。
最後の映画
なんでこんなのにお金を使ったのかな?と思うものでした。チケット安くしてほ
しい。意味なし