DANCE to the Future AT 新国立劇場

DANCE to the Future  AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/131207_001623.html
昨年に引き続き2回目です。今回は一般の公演のテイストがかなりありました。
お客様が前回は業界の方ばかりという印象でしたが、一般客が大半という感じと
いうべきでしょうか。
内容は短い、軽い感じの企画でしたが
感じるところは多々ありました。

「フォリア」貝川さん
コレッリの音楽が良いですね。良く店でかけております。
この音楽にのせて振付をするという感じで
流れるような振り付けは目を見張るものがありました。
良く、最初と最後は良くなければ、と言いますが
その通りです。

「SWAN」トレウバエフ
あえて、「白鳥」を振付するところは良い発想なんでしょうが、
凝り過ぎてしまって、勇み足的な感じがしないでもないです。
踊りは良いのですが、ここは振付を評価するんですよね?
現実的な白鳥です。

「春」 広瀬さん
この作品は良かった。一瞬のきらめきというものを感じました。
春が来た瞬間なのか、春の間があっという間に過ぎゆくのか、
はたまた私の感性が全く間違っているのかわかりませんが、「人生の春」みたい
な感じさえしました。

「Calma」 今井さん
これはかなり内面をえぐるようなもので、苦しいものを感じました。
今井さんはコールドの方なんですね。コールドを踊りながらも自分でバレエとい
うものを追及しているんだと思いましたよ。

「Chemical Reacition」小笠原さん
かっこ良いタイトルです。
またバレエの始まるところのポーズもかなりこだわっております。
また5人のダンサーも使って、派手に作ってくれました。
湯川さんすごく良かったです。
そういえば「フォリア」のときの小野さんも
凄く良かったです。
しかし踊りを見終わって、改めてタイトルを見ると
わかったようなわからないような気がしました。

「ONE」 宝満さん
彼はセンスありますね。貝川さんもセンスがあったと思いますが
彼は振付の方が向いている気がする。

続く「珠とピンとボクら...。」にも言えるのですが
切れがあり、わかりやすい客を引きこむような振り付けをします。

「The celebrities,Part Ⅳ:The
 Post,Break-Up depression of the Baroque Peacocks」ハンマルさん
凄く期待したタイトルです。とんでもないことになるかもしれない、と思ってい
たのですが
私には理解があまりできなかった。でもまだ一面しか出ていないのだと思うので
頑張って延ばしてほしいです。普通こんなタイトルつけません。よほど自信があ
るんだね。

「Side Effect」 福田さん
紅一点 五月女さん、頑張りました。もともとの音楽がこのタイトルなので
このタイトルから取ったのか?
このタイトルに意味があるのか、微妙なところですが
その微妙なところをうまく揺らぎのように利用して
良い踊りに昇華させておりました。

こんな感じですが、
すべて何処に出しても恥ずかしくないものばかりです。
これって振付って
簡単なんだよね、と思ってくれたなら、このバレエ団凄く伸びると思います。
私もここまでは見届けることが出来たんだなあ、とすごくうれしい気がしました
から。
来年以降も頑張ってください。