バーミンガム市交響楽団 AT 東京芸術劇場

バーミンガム交響楽団 AT 東京芸術劇場
公式サイトはここ
https://www.geigeki.jp/performance/concert021/
まあ、指揮者のネルソンス
ソリストのヒラリー・ハーンが初めてでしたので観ておくのもよいチャンスとい
う感じで出かけました。両方とも一気に体験できますから。
結果的に
今月はラトヴィア出身の指揮者ばかりという感じです。
ネルソンスは人気があるのがわかるような
指揮ぶりで、派手であり、繊細、見ていて楽しい、思わず見入ってしまうような
指揮ぶりですね。あれじゃ、人気あるだろうなあ、というのがわかります。
ヒラリー・ハーン
聞いてはおりましたが目の前、おじさんばかりの聴衆なんですね。
演奏は、極論を言うと、「可もなく不可もない」感じです。極論ですよ。
それはアンコールの
バッハのパルティータ2番サラバンドのときに気がついてしまいました。
協奏曲のほうはなじみがないのであんなものかなあ、という感じでしたが。汗
そしてオーケストラは
まあまあ、なんではないでしょうか。この音を褒め称えると国内のオケから反発
が出るかもと思います。しかし団員が庶民的でよい雰囲気だと思います。
昔、といっても10数年前の映画「ブラス」を思い出しました。まさにそんな感じ
のメンバーでした。
さてと
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第1幕への前奏曲
丁寧に演奏しておりました。
こういう風にここだけ聞くと、ワーグナーが何でこの曲を前奏曲に持ってきたか
わかります。

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
第3楽章が素敵でした。いいなあ、とずっと真剣に聞いておりましたから。
次の交響曲がべたなので
何でこういう展開になるのか、何でここでこういう風にバイオリンとオケの音が
かぶるのか、なんて、作風まで考えながら聞いておりました。楽しかったなあ。

チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64
こういう名曲をべたに聴くのもたまには良いなあと実感した次第です。
もう、指揮者のなすがままにオーケストラが反応するのでその作用を見ているの
が楽しくて
あっという間に終わってしまいました。
ちょっと、ネルソンスの指揮と音が違うんじゃない?とか、心の中で突っ込みを
入れてましたもん。
ゆっくりとためて、一気に持っていく、自在にこの名曲を組み立てておりました。
本音言ってもうワンランク上のオーケストラで彼が指揮をすると
この曲どうなるのか?聞いてみたいです。
しかし
彼が引き受けて、バーミンガムを変わったように自分たちが望む指揮者を向かい
いれるというのも
オーケストラの使命なんでしょう。その相互作用がとてもうまくいった事例でし
た。
しかし、本当にあっという間の演奏会でした。それだけ指揮者に集中していたん
だと思います。
最後のアンコールの前
「日本のお客様は本当に真剣に、情熱を持って音楽を聞いてくれる、、、、」と
いうような趣旨の言葉を言っておりましたが、それに応えるような拍手でした。
指揮者があのように
その日の感情を壇上から語りかけるというのも良いと思います。
まあ、満足のいくコンサートでした。
しかし芸術劇場は
客層が悪いというか、マナーが悪いというか
驚きました。
あの
3つの席を買って
両隣にごみのような荷物を置いて演奏中音を立てている女性は
この劇場の名物の方なんでしょうか?
驚きました。
ほかにも注意したらきりがないので、あきらめました。
しかしそれでも集中できたのはネルソンスのおかげです。