バレエリュス AT 新国立劇場

バレエリュス AT 新国立劇場
公式サイトはここ
http://www.atre.jp/13russes/
まず感じたのは
オーケストラの音の良さ。
ストラヴィンスキーの音楽を聞きに行くだけで
バレエがついています、という状態でもお得感があると思います。
そして、そのバレエも、新国立バレエ団として、また一歩前進をしたと思います。
かなりのところに来ていると思う。

火の鳥
前回よりも数段に、まとまりがあり、
個々の能力も上がっていて、音楽も良く
観ていて、すごく充実感がありました。
爆発的な音楽とともに大団円を迎える様は圧巻でした。
このセットを壊すのと
続けて、小野さんが踊るのとで
ここで35分の休憩が入りました。これは
外野では非難ごうごうでした。
帰るのがその分遅くなります。35分と25分の休憩で
終わるのが22時というのは納得が私も行きませんでした。
確かにこの劇場でワーグナーをやると40から45分の休憩が2回は入りますが
次期芸術監督の指揮のもと、読売交響楽団は「パルジファル」を20分の休憩で2
日続けて演奏したのです、やればできる。

アポロ
実をいうとこの演目も、私が聞いた中では評判が悪かった。なぜならば
この演目がなければ、早く終わるから、、、、
やはり休憩や目玉以外が長くて22時は納得がいかない人も多いみたいです。
というのは置いておいて
私はこの演目
すごく気に入りました。
音楽がやさしいし、その優しい音楽の中
アポロとテレプシコールのPDDはきれいでした。息もぴったりです。
火の鳥を聞いてアポロを聞いていると
次の結婚の音楽は想像できるのですが、それを覆されてしまった。

結婚
花嫁と
花婿の結婚前の心情の違い、またその両親の心象の違いも表現されて
さらには友人たちの動きがダイナミックに盛り上げており、見どころ満載です。
特に結婚式での友人たちの踊りは迫力ありましたね。
また、音楽が良いんだ。初演時衝撃でしたでしょうねえ。きっと
さらにはソプラノ、アルト、テノール、バスと合唱団が参加してすごくバレエの
公演では豪華な内容です。
うれしくてぞくぞくしましたから。
バレエとしての見どころは
前の2つの方があると思いますが
前衛芝居をみているみたいな独特のトーンは魅力的でした。
ここに至って
ビントレー監督の方針は間違っていなかったし
バレエ団がどんどん進歩している様をまさに目のあたりに見ているという実感で
す。
観るべき公演でしょう。